Marketing/PR Team by ATC
万博がもたらしたのは「認知」の拡大であり、 実際の「集客」を決定づけたのは、 ATC自身が発信したコンテンツでした。 11月のドローンショーが証明しています。
デジタル上の「共食い」が発生中。 海辺のステージが急成長する一方、ウミエール広場は 前年比-36%と大幅減少。 情報の整理が急務です。
閲覧の70〜80%以上がモバイル経由。 お客様は「移動中」や「現地」でスマホを見ています。 即時性の高い情報が求められています。
高評価は「景色」「夕日」「イベント体験」。 低評価は「迷子になる」「店が閉まっている」。 ガッカリ体験を減らすことが鍵。
Google マップで「経路検索」をする人の約7〜8割は、 そのあと実際に現地を訪れると言われています。「検索数≒来場者数」に近い大事な指標です。
2025年下半期の月次データから、「静かな夏」と「爆発的な秋」という明確な傾向が見えてきました。
4月〜10月の万博開催期間、ATCのデータはどう動いたか
ATC LOUNGE オープン。関係者や視察目的のユーザーによる検索需要が発生。 「ビジネス利用」「視察」の側面が強い時期。
屋外施設の人流が鈍化。しかし「駐車場」検索が維持され、 屋内イベント(巨大恐竜展など)が下支え。
サンセットホール:760件のインタラクション(年間最高)。 ピロティ広場:620件の経路検索でピーク。秋イベントの効果。
海辺のステージ:約1,400件のインタラクション(前月比3倍)。 ドローンショーとイルミネーションが牽引。万博終了後も集客維持に成功。
万博の直接効果というより、EXPO終了後の11月に 最大の数字を記録。これは「やり方次第で人は呼べる」という 希望の証明です。
「集客エンジン」として覚醒
「絶景のイベント会場」
「ビジネス・VIP向けの隠れ家」
「かつての主役、今は迷走中」
「縁の下の力持ち」
駐車場への動線、待機場所、搬入出など実用機能を担当。 「ピロティ」の認知は高く(2,470件の検索)、関係者には通じる場所として定着。 派手さは不要、正確さと清潔さの維持が重要。
とりあえずATCに来る層。現地で迷子になるリスク大
チケットを持って必死に探している層
認知度はまだ低い。LOUNGEは0.3%
「ドローンショーがすごかった!海をバックにしたステージが最高」
- 海辺のステージ レビューより「イルミネーションを見に来たのに、LEDが木に巻いてあるだけでガッカリ」
- ウミエール広場 レビューよりデータから見えてきた課題に対する、具体的で実行可能なアクション項目
すぐに実行すべきこと
「最新情報」投稿で、「メイン会場は海辺のステージです!」 と誘導リンクを貼る。期待外れの低評価を防止。
「駅改札→エレベーター→10F→ホール入口」の連続写真 をGoogleマップにアップ。住所検索で必死に来るお客様への親切。
海辺のステージの「最新情報」で「終演後も営業中のカフェ・レストラン」 リストを投稿。1,300人の「温かいもの需要」を逃さない。
じっくり取り組むこと
説明文に英語を追加。「Wi-Fi」「電源」「領収書発行」 など法人担当者に刺さるキーワードを強調。
SNS・チラシで「ATCで開催」ではなく「ATC 海辺のステージで開催」 と明記。指名検索を増やし迷子を減らす。
イベント主催者に、チケットや案内に「Googleマップの正しいリンク」 を貼ってもらうよう依頼。
ウミエール広場に「賑わっている時」「綺麗な夕日」 の写真を意識的に投稿。ビジュアルで印象を変える。
「お客様は楽しみにして来てくれています。
問題は『迷っている』こと、
『イベント後に休む場所がない』こと。」
Googleマップは単なる宣伝板ではなく、
「現地での困りごと」を先回りして解決するツールとして使うと、満足度が劇的に上がります。
万博後の環境変化を織り込んだ、現実的な予測
本レポートのデータはMarketing/PRチームによる本格運用開始前の状態を反映しています。 11月からGoogleマップ情報の管理・最適化を開始したため、 今後のデータには改善効果が反映される見込みです。
+20-40%
イベント情報の即時発信で更なる集客増を見込む
+100-200%
認知度向上施策により大幅な伸びしろあり
→ 安定化
情報整理により減少傾向を止め、回復軌道へ
2025年は万博と新イベントで特異的な盛り上がりを見せました。 11月からのPR/Marketingチーム運用開始は大きな転換点です。 本データは改善前の「ベースライン」であり、今後の施策効果を測定する基準となります。 地道な情報更新を継続することで、2026年のATCの賑わいを確実に作り出せます。